2020年1月末に突発性難聴を発症した時の記事です。
発症前
発症に関係があるかもしれない事なので載せますが、発症の半月前の成人の日は静岡への出張がありました。出張は、作業が上手くいくか不安で何日も前からストレスでした。
作業は上手くいって、その週末は3連休で初日にスキーをやって、3日目に標高2200mの雪山をトレッキングしました。
1月末に担当客先の停電対応作業が夜中にあり、今回はUPS交換作業もありました。夜にサーバー等、沢山の機器をパワーオフし、朝6時からパワーオンして、7時からお客様の業務が開始なので、機器が問題無く起動するか不安でした。またUPSは重いので体力を使います。作業は無事に終了し、ほぼ寝ていない状態で10時まで立ち合いをして帰宅しました。
発症
家で昼食を食べてリビングのソファーで、ほっとしてくつろいでいたところ、ガサッという音が聞こえました。何の音かと思い、振り返ってみましたが何も無く、自分の耳の中で音がしたのだと判りました。それが、突発性難聴発症の瞬間でした。
左耳でキーンという耳鳴りが始まりましたが、以前から疲れた時に耳鳴りがすることはあったので、突発性難聴とは思いませんでした。翌朝になれば、治るだろうと思っていましたが、耳鳴りは収まりませんでした。また、親指と人差し指で擦るシャカシャカという音が右耳では聞こえますが、左耳で聞こえない事が判りました。その日は出社しましたが、帰宅してからネットで色々調べて突発性難聴かもしれないと気付きました。突発性難聴が治るかどうかは、いかに早く治療を開始するかが重要とのことです。
神尾記念病院を受診
妻はその2年前から右耳が聞こえにくくなり、補聴器をしています。翌日は会社を休み、妻が通っていた淡路町の神尾記念病院を受診しました。神尾記念病院は耳鼻科専門の病院で、歌手の浜崎あゆみさんも通っていたそうです。(この後、何回か神尾記念病院に通いますが、いつも混んでいて会計が済むまで3時間くらいかかります。ほとんどが待ち時間です。)
1時間程、待ってから左右の耳の聴力検査をしました。
下記がオージオグラムという聴力検査の結果です。横軸は125Hzが低音で8000Hzが高音です。縦軸は音の大きさを表しており、上が小さい音で下が大きい音です。20dBより上が正常です。
僕の場合、左耳で8000Hzが50dBの大きな音でないと聞こえないという結果でした。人が話す音域は100Hz~1000Hzなので、日常会話は問題ありません。
ステロイドを処方
下記の薬を1週間分処方されました。
・プレドニン錠(ステロイド内服薬で、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制する)
・ファモチジンD錠(胃酸分泌を抑える)
・アデホスコーワ顆粒(血管拡張作用により血流や組織代謝などを改善する)
・メチコバール錠(ビタミンB12を補い、貧血や末梢神経痛、しびれなどを改善する)
・ツムラ柴苓湯エキス顆粒(サイレイトウ:吐き気、食欲不振、のどの渇き、尿量の減少などをともなう水様性の下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみを改善する)
プレドニン錠(ステロイド内服薬)は、初めは多めに服用し、徐々に少なくしていきます。人間の体は自分でステロイドを分泌しますが、ステロイド薬を服用すると自分でステロイドを分泌しなくなります。服用を急に止めると体のステロイドが無くなり、ステロイド離脱症という副作用が出ます。
薬の副作用
1週間経ってプレドニン錠(ステロイド内服薬)を服用しなくなったら、寝ていて明け方に横になっているのに貧血になりました。ステロイド離脱症のようです。普通の人は1週間の服用なら止めても副作用は出ないようですが、僕は軽く出ました。ステロイドを長期間、服用していた場合は、急に止めると命にかかわるようです。具合が悪かったので、会社は午前半休を取りました。体が自分でステロイドを分泌するようになるまで耐えるしかありません。
耳鳴りについて
耳鳴りが何故、起きるかですが、脳が聞こえにくい音域を増幅してカバーしようとする為だそうです。僕の場合は高音域が聞こえにくいので、「キーン」という音が聞こえます。周囲で音がしていると気にならないのですが、自分の部屋など静かな所では気になります。左耳のほうが音は大きいですが、右耳も少し悪いので、右耳でも「キーン」という音が聞こえます。
妻は突発性難聴になったことに気が付かず、右耳の「ザー」という耳鳴りに悩まされていましたが、1ヶ月経って枕で左耳を塞いだ時に音が聞こえないので、右耳が聞こえないことに気が付いたそうです。それで神尾記念病院に行きましたが、1ヶ月経ってからステロイドを服用しても遅いので処方されなかったそうです。そして補聴器を試したら「ザー」という耳鳴りが聞こえなくて、嬉しさで泣いてしまったそうです。妻は眠る時は耳鳴りがうるさくて眠れないので、タブレットでYouTubeのリラックスできる音楽を流しています。
妻の場合は中音域が聞こえにくいので、「ザー」という耳鳴りで、右耳は補聴器を使わないと会話が聞こえないそうです。
低音域が聞こえにくい人は、ドラム缶の中で「ガンガン」という音が鳴っている感じのようです。
友人などに聞くと、耳鳴りで悩んでいる人は結構多いです。皆、「気にしないようにしている。」と言いますが、僕は静かな場所は静かなのがいいので、一生これが続くと思うと嫌になります。
突発性難聴になる原因
突発性難聴になる原因は、ストレスや寝不足だそうです。僕の場合は仕事のストレスと夜間の肉体労働、徹夜作業による寝不足が原因となったようです。ストレスは耳への血流を悪くします。
それ以外に考えられるのは、発症する1週間前に標高の高い雪山をトレッキングしたことも良くなかったのかなと思っています。気圧が低くて、気温がマイナスで低いという状況が、内耳の細胞にダメージを与えていたのかもしれません。
徹夜作業が終わり、ほっとして耳への血流が良くなったところで、内耳の細胞が崩れ落ちたのではないかと思います。
購入して良かった物
耳への血流を良くする為に、首の横を温めるといいそうです。電子レンジで温めて、首の横に当てると気持ちいいです。
価格:792円 |
次回は、その後の経過です。